E200HAをLinux化したけど、結局Windowsに戻した

経緯

ASUS Vivobook E200HAというネットブック(死語?)のようなノートPCを、1年程前に買いました。
Windows10がプリインストールされており、調べれば出てくる程度のWindows10高速化設定をして、
特に大きな不満も無く使っていました。

唯一の不満ともいえるのが、Windowsフォントが汚いことです。
もはやE200HA特有の問題ですらないのですが、
その対策として、Linuxをインストールしようと思いました。

Linux Mintをインストールすることに決定

5年程前までは、自宅のデスクトップPCでUbuntuを常用していたこともあり、
ある程度知識があるUbuntu系を選ぼうと思いました。

当時のUbuntuの不満としては、デスクトップが重いということでした。
そこで、Ubuntu系の中で軽量とされているLinux Mint 18.3を選びました。

作業内容

以下をやりました。
誰かの参考になればと思い書いておきます。

  1. Windows10のシステムイメージ作成(DVD)
  2. Linux MintのISOファイルをダウンロード
  3. Linux Mintのインストール用USBメモリをUnetbootinで作成
  4. USBメモリから起動し、Linux Mintをインストール
  5. Linux Mintのセットアップ
  6. 【問題点】サスペンドすると無線LANが死ぬ
  7. システムイメージ(DVD)を使ったWindows10へのリストア

スクリーンショットをあまり取っていないので、文字での説明が主となります。
リストアすることになった原因は、
サスペンド時にWiFiが切断され、使い勝手が悪かったためです。

Windows10のシステムイメージ作成(DVD)

以下を参考にやりました。
富士通Q&A - [Windows 10] システム修復ディスクを作成する方法を教えてください。 - FMVサポート : 富士通パソコン

Tips

  • リストア時に挿入するDVDをラベル名で指示されるため、
    DVDのラベル名は、Windowsから出る指示通りに書くこと。
  • Cドライブで16GB程度の使用量があります。
  • DVD-R(4.7GB)を5枚使いました。
  • 時間は3時間程かかりました。

Linux MintのISOファイルをダウンロード

Linux MintのISOファイルをダウンロードします。
エディションが3つあり、詳細は以下ページ参照です。
Editionの違い - Linux Mintのメモ

読んで思ったエディションの違いは、以下の通りです。
(偏見多めです。)

エディション 特徴
Cinnamon GNOME3を使って豪華な見た目にしたから重い
Mate 標準で結構軽い。悩んだらこれ。
KDE やめとけ。
Xfce Mateより軽いけど簡素

私はMate(64bit)を選びました。
Cinnamonは、E200HAでは重そうなのでなし。
KDEは、昔使って重かったし使いにくかったからなし。
Xfceは、昔使って軽かったけど、簡素すぎて好きじゃなかったからなし。

近いからダウンロードが速そうなKoreaのサーバからISOをダウンロードしました。

Linux Mintのインストール用USBメモリUnetbootinで作成

何度も使ったことがあるし、特に迷うような操作はないため割愛。

以下ページがとても綺麗に書いてあります。
LinuxMint18をクリーンインストールする方法 - システムエンジニアの技術LOG

USBメモリから起動し、Linux Mintをインストール

BIOSから起動するデバイスの順序を変更するため、E200HAを再起動するも、
BIOSに入るための案内の画面が出てきません。
(下の方に Press DEL to enter SETUP が書いている画面。)

ありがちなF2を連打しながら起動してみたところ、
BIOSに入れました。

「Boot」メニューから、「Windows Boot Manager」じゃない方をBoot Option #1にすれば、
USBメモリからLinux Mint が起動できます。

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Linux Mintのセットアップ

32GBのeMMCを全消しして入れました。
細かい設定は以下ページが分かりやすいです。
はじめてのLinux Mint インストール方法まとめ

インストール直後だと音が出なかったので、以下を参考にやりました。
私はemacs派なので、vimは入れませんでした。
Mint18をe200haにインストールした際に行ったことの覚書

【問題点】サスペンドすると無線LANが死ぬ

調べても解決できなかったのが、サスペンドから復帰後、無線LANが有効かできない点でした。
有効にするには、OS再起動をするしかありませんでした。
syslogを見ましたが、問題のありそうなログは見つけられませんでした。

Linux Mintのみでなく、Ubuntuのフォーラムにある情報を頼りに1日かけて調べましたが解決できずでした。
私の使い方だとサスペンドは必須だったので、仕方なくWindows10に戻すことにしました。

システムイメージ(DVD)を使ったWindows10へのリストア

サスペンド問題の解決は諦め、Windows10へリストアすることに決めました。
以下の通りやりました。

  • BIOSに入り、外付けのDVDドライブの起動順序をLinux Mintより上にします。
  • Windows10のシステムイメージ作成(DVD)で作成した「システム修復ディスク」を入れて、E200HAを起動します。
  • あとは画面指示に従い、eMMCをフォーマットして、Cドライブを修復します。16GBで1時間程度だったと思います。

まとめ

  • E200HAにLinux Mint 18.3(Mate)をインストールは可能で、サスペンド問題以外は常用できるレベル
  • サスペンド問題は、UbuntuLinux Mintでも割とよくある問題だが、E200HAでの解決策は見付からなかった
  • 事前に必ずバックアップを取りましょう

人様のサイトを参考にし書きましたが、E200HA特有の情報を盛り込んでみました。
本ページを参考にやるのは、自己責任でお願いします。